FC2ブログ

竹内麻巳SS倉庫

Canvas2というゲームで、美術部部長の竹内麻巳のSSを掲載していく予定です。

戦勝報告

 桜の花も散り始め、見頃を過ぎた感の有る四月の半ば。午前の講義が全て終わり、やっと息を抜けるお昼休みを迎えて。
 今年度から大学生となった私こと竹内麻巳は、大学敷地内にあるお気に入りの場所――登下校する学生からは死角になる木陰のベンチで、電話向こうの相手との会話に夢中になっていた。
 ――私のように、午前の最初から毎日のように講義を受けている者は珍しいかも知れない。私には、勉学に励む時間を速やかに終わらせてしまいたい事情が二つばかり有る。
 一つは、実家の喫茶店を手伝うこと。午後を空けて帰る日には、そういった予定を入れていることもある。
 もう一つは、なるべく多くの時間を、絵を描くことに傾けること。私は美術部期待のホープ、だったりするのだ。
 桜花展。アマチュアの身では、およそ国内においてこれ以上の展覧会は存在しない。プロも混ざって競い合うその場において、私は銀賞を受賞してしまった。
 破格の、という言葉すら生ぬるい、本来なら有り得ない結果を残しての入学。期待していた先輩方も少なくなかったらしいけれど、それでも私には譲れないことがあって、部に顔を出したのは四月一日――すなわち、正式に学籍が大学に移った後だった。
 受験が終わり、正式に入学が決まった時点で、私の一代前に撫子学園美術部で部長を務めていた先輩から、大学の美術部に来てみないかと誘われた。入学前から顔を出すのは、私のように目立つ人間に限らず、特に珍しいことではない。それを丁重にお断りした私に、彼女は理解を示してくれた。
 当然だろう。さすが、同じ苦労を経験した唯一の人物、話が分かる。
 この世の怠惰を集めて固めたような、あの駄目教師の見本みたいな上倉先生が、今や熱心な指導で生徒の信頼を集めているのだ。昔の姿を知っている人間なら、それこそ私の『桜花展・銀賞受賞』と同じくらい有り得ない話だと思うだろう。
 その指導力に関して、私と同じく注目していた大先輩は、このチャンスを逃してはならないと、むしろ熱心に高校の美術部へ通い続ける事を勧めてくれたくらいだ。ついでに、昔話(元・駄目教師の近況なども交えつつ)に花を咲かせたりもして、懐かしくも嬉しい時間だった。
 そんなわけで、私の大学生活はゆっくりと始まって。
 同時に、私は電話の向こうの彼と、もう一つの新しい生活を初めてもいた。
 まだ気恥ずかしさが抜け切らない初々しい関係だけど。その人は私にとって、生まれて初めて出来た『愛しい人』だった。
 おそろいの携帯電話を買ったものの、メールはあまりやらない。彼はメールが苦手、というより文章を考えるのが下手だった。私も、友人関係を含め、なるべく声を聞きたいという古めの考えを持っていた。
 そんなわけで、気の合う部分があって嬉しかったりもして。メールは、通話が可能な時間を確認するくらいで、実際のやり取りは殆ど電話。毎日ではないけれど、昼休みの時間、こうして話をすることは大きな楽しみになっていた。
「はい、はい――。本当ですか!? 分かりました。楽しみにしてますね」
 デートの約束をして、私は電話を切った。細かいことは実際に会って話す、ということだった。
 もちろん、二人きりで出かけるのが初めてという訳ではない。ただし、出不精なところのある彼は、自分から誘ってくれる事が殆ど――というか、これまでに一度も無いのだ。私が引っ張りまわす様なことばかりで、彼の好む場所に連れて行ってもらったりはしなかった。
 GWも近いし、もしかしたら日帰りではない可能性もある。まだ経験したことの無いお泊りだったなら、一体どんなことが起きるんだろう――そんなことを考えていると、自然と顔がにやけてしまう。
「幸せそうですねぇ」
 木陰のベンチに座っていた私は、突然声をかけられて飛び上がった。
「か、楓子!?」
 いつの間にやら、隣には親友の東楓子が座っていた。私は電話に夢中だったので、コッソリ忍び寄った彼女に気付けなかったらしい。
「いつから居たの」
「五分くらい前かな? 顔を真っ赤にしてたところ」
 私の感覚では、少なくとも十分くらいは前だと思う。彼が『愛する麻巳ちゃんのためなら云々』なんてふざけて言って、私を慌てさせていた。きっとその頃からだろう。
「やだ、もう。すぐに声を掛けてよ」
 自分がどんな百面相を演じていたか考えると、顔から火が出そうだった。
「お楽しみのところ、悪いかなと思って。――ていうか、途中で気付いてビックリするのを待ってたんだけどね」
 前かがみになりながら頬杖をつき、横目でこちらを見やり呆れたように言う楓子。探るような視線ではなかったけれど、今まで黙っていたこともあって、私はいくらか後ろめたい気分になった。
「な~んか付き合い悪いし、男でも出来たかなとは思ってたけど。なんというか、さすがにショックだわ」
「分かってる。頃合いを見て、とは思ってたの。今度の日曜日、うちのお店に来てくれる?」
「オーケイ。男に興味ゼロな麗しの君を落とした幸せ者を、存分に品定めさせていただきますわ」
 親指を立てながら楽しげに言う楓子を見やりながら、落としたのは果たしてどちらかしら――などと、私は考えていた。

 それから、日曜日までの間に楓子が私に『噂の彼』の事を尋ねてくることは無かった。
 ただし、彼女は自分の妄想をあれこれと語った。
 楓子の予想では、細身ながら筋肉質で、やや幼さの残る美形、気弱で甲斐性無しだけど能力は抜群でいざという時『だけ』は頼りになる、といったところらしい。
 全くの見当外れとは言えないけれど、その予想は私の経験上、彼女の好みに過ぎない。
 楓子がお付き合いしたのは、このうち半分くらい当てはまる『彼』が多かったと記憶しているが、これだけは外さない、という項目が『甲斐性なし』というのはどうかと思う。だからいつも上手くいかないんじゃ、とまで言わない私は、果たして優しいのか白状なのか。
 ――ちなみに。撫子美術部から星和に入った子は六人。名門美術部から名門美術大学への道であるから、比較的多くが入っているので、知り合いの先輩も多い。
 ただし、楓子を含め私以外は一人残らず油絵学科に入っている。今年に限らず、撫子美術部には伝統的に油絵専門の学生が多いので、これは仕方が無い。撫子出身者で日本画学科に所属するのは、全学年を合計してみても、私を含めて四人しか居なかった。
 というわけで今年の日本画学科は私だけになってしまったのだが、美術部は一緒なので、いまだに顔をあわせるのに不自由する事は無い。昼食を一緒にとることも少なくないし。
 絵の方も桜花展以来の好調は持続したままで、私の大学生活はプライベートも含め、期待した以上に充実したものになっていた。





 何だかんだで日曜日を迎えて。
「やっ、竹内。来たよー」
 両親の営む喫茶店『やどりぎ』で、彼女は働いていた。そのお店に、昼時をやや過ぎた頃、私こと東楓子は慣れた態度で顔を出す。
「いらっしゃい。今、ちょっと混んでて。相席でもいい?」
「知り合いが他に来てるの? ――私は細かい事気にしないから構わないけど」
 混んでいる、といっても席が全て埋まっているわけではない。他のお客が座る席を空けておかないと、という考えで、彼女は――親友の竹内麻巳は、知り合いが来店した時に相席を頼んでくることがあるのだった。
 私も昔からなので慣れているし、これをきっかけに友人関係が広がったりもするので、極めて社交的な性格なのも手伝い楽しみにしている部分もある。
 簡単に了承する私を、彼女はそのテーブル席に案内してくれた。
「お邪魔しま~っす……って、上倉先生!?」
「よう、東じゃないか。久しぶりだな」
 気軽に挨拶してくる撫子学園美術教師の上倉浩樹教諭は、確かに私たちの高校時代、終わりの数ヶ月はよくこの店に通っていたと聞いたけど。何で今日みたいな日に限って居るかな。
 席を離して案内すればいいものを、わざわざ相席にする竹内も何を考えているのやら。
「お母さんと交代してくるから、二人ともちょっと待っててね」
「そのままでも構わんと思うが」
「私が構うんです! ――どんなことでも、ケジメというのはしっかりとですね」
「あー、あー、分かった。説教はいいから早く着替えて来い」
 追い払うように手を振る上倉先生に、不服そうにしながらも彼女はそれ以上言葉を続けようとはせず、店の奥にさがっていった。その際、私は自分の分のコーヒーを注文しておく。奢らせるのは多分簡単だけど、こういうケジメには私も拘る方なのだ。
 私と上倉先生が、しばらくどうでもいい雑談を交わしていると、おじさんがコーヒーを持ってきてくれた。それを、香りを楽しみつつ一口だけお腹に収めながら、私は先ほどのやり取りを思い出す。
 上下関係が逆転したような、相変わらずな二人の会話。何だか高校時代の美術部に戻った気がして懐かしい。――基本的に悪戯好きな私としては、そんな光景を目にすると、ついついからってみたくなる。
「随分仲がいいじゃないですか」
 唐突に私は言った。
 先生は一瞬言葉に詰まってから、思いなおしたように偉そうな態度で言った。
「……おう。蜜月の時を過ごしているとも」
「駄目ですよ~、ああ見えて男の影が見え隠れしてたりしてなかったり、なんですから」
「卒業式の日から、だったな」
「知ってるんですか?」
 かなり意外だった。あの子は私にすら言わないくせに、なんで先生に言ってるのだろうか。
「当たり前だろ。卒業式の日に告白されたんだぞ?」
「へえ……。何で私には打ち明けずに、先生には当日に打ち明けてるんだろう」
「そりゃ、俺は目の前に居て、お前は居なかったってことだろ」
 しきりに首を捻る私に、先生は当然のことのように言った。それはまあ確かにそうかも知れないけど、なんだか変な感じ。
 ――あれ、ちょっと待った。今この人、どんな言い方したっけ?
 目の前で呑気にコーヒーを飲みながら、一口ごとになにやら頷きを繰り返す先生を眺めつつ、私はぼんやりと考えていた。
 この人とは、話題なんていくらでもあったはずなんだけど。なんだか会話が進まない。微妙な空気の出所は先生? 何だろう、少し緊張している感じがする。
「お待たせ」
 私が考え込んでいた時間は、短いようで長かったらしい。気付くと竹内は私服に着替えて目の前に座っていた。
 目の前――って、ちょっと。何故に先生の隣? しかも元・教師と教え子にしては、妙に距離が近くない? 先生はわざとらしく外なんか眺めたりして、竹内もなんか顔赤いし。
「えっと、つまり、ね……。そんなわけなの」
 ちょっと待った。確かに私は察しがいい方だし、何となく分かった気がするけど、しかし、それはちょっとさすがに有り得なくない?
「……まあ、それはともかく。そろそろ彼氏を紹介してよ」
 現実を受け止めきれずに、私はそんな言葉を口にする。
 私の言葉を聞いて、竹内はガッカリするのでも怒るのでもなく、分かっていたように力なく溜息をついた。
「やっぱり似合わないのかしら」
「うん」
「……どんな感じに見える?」
「美女と……マダオ」
 まるで、駄目な、おとこ。略してマダオ。なんかの漫画で連呼してて、妙に頭にへばり付いた言葉。まさか現実に使うとは思わなかったけど。
「ちょっと待てお前、それはいくらなんでも言いすぎだろ」
「いい歳して、冗談を軽く受け流すくらいも出来ないんですか」
 怒り出す先生を、隣で嗜める竹内は、撫子美術部で部長として年がら年中先生を怒っていた時と比べると、別人のように柔らかい。どちらが年上か分からない、という点においては若干、病状に進行が見られるけど。
 仲間内でも特別しっかりものの麻巳ちゃんが、どうしてこんなのに引っ掛かったのか全く持って理解出来ない私は、とりあえず簡単な質問からぶつけてみた。
「で、どっちが告白したの?」
 影では散々ジゴロとか言われてた割に彼女も居なければ手を出したらしい話も無いけど、それでもやっぱり、こういう話なら先生から迫ったのでは――と私は思っていた。しかし、
「さっき言ったろ」
 と言う先生と、申し訳なさそうに小さく挙手している竹内を見て、私は椅子からずり落ちそうになった。
「ありえない、ありえないわ……。どうしてこんなの選ぶの!? アンタなら選り取りみどりでしょうに!」
「それはどうだか知らないけど。楓子には言われたくないなぁ」
「同感だな」
 ろくでもない元・彼氏を量産し続けている私を、親友が知っているのは当然としても先生までが何故に頷く。
 私の不満そうな視線を受け止め、意味を察したのか、先生は言った。
「麻巳が言ったことが間違ってそうには見えんだろ、お前さんは」
 適当に同意したんかい。相変わらず適当な教師だなぁ――とは思うものの、確かに否定出来る材料も無い。
「ね、だから、ほら。概ね楓子の彼氏さんよりは多少マシだとは思うの」
「アンタも言うようになったわねぇ、竹内」
「あははは。だって、ね……」
 言い過ぎに気付いて視線を逸らす竹内。彼女の気持ちも、まあ何となく分からないでもない。
 ロクデナシの彼氏、と自分では平気で言うのだろうが、他人に言われては我慢がならないものだ。私もそうだったし。彼氏をけなすような言動も、愛あればこそとなれば、それは立派なお惚気である。
 ――ああ見えて竹内を怒らせると怖いのは誰より理解しているし、これからはあんまり上倉先生をいじめない方が良いかな。
「で、二人はどこまでいっちゃったの? キスくらいはしたんでしょうね?」
 私はからかうように言った。
 ジゴロとはいえ天然、その実ありえない鈍さの朴念仁な上倉先生と、奥手どころか男性を異性と認識すらせずに生きてきた麻巳さんである。キスどころか手も握ってないんじゃないかな、と思ったんだけど。
 先生はカップで顔を隠すようにコーヒーを飲み始め、竹内は真っ赤になって俯いてしまった。
 これはまた意外な――。しかし、ここで終わらせてやるほど私も優しくは無い。何より、さっさと戦勝報告をされなかった悔しさはまだ消えてない。
「なるほど、やるじゃん。最後までいったか」
 私が邪悪な笑みを浮かべながら言うと、先生は盛大にコーヒーを吹き出した。私は予期していたので素早く回避。
「か、楓子! ち、ちがうの、そうじゃなくて、今のはただビックリして」
「なんで竹内までそんなに慌てるのかなー?」
 先生の拡散砲を回避するため立ち上がっていた私は、彼女の顔を覗き込むようにして尋ねる。あー、とかうー、とか言葉にならない呻き声を漏らすばかりで、必死に視線を逸らす竹内は、女の私から見ても可愛かった。
 ――こんなのに告白されたら、誰でも即日落ちるわけだ。
「はいはい、分かった分かった。お熱いことで」
 とりあえず現状把握終了、とそこへ。
「相変わらず賑やかねぇ」
 呑気な声で言いながら、布巾を持ったおばさん――に見えないけど確実に中年に足を踏み入れているはずの竹内のお母さんがやってきて、ものの数秒で机周りを綺麗に直してしまう。超人ぶりは健在だった。
「お客さん、楽しいのはいいんですけど。はしゃぎ過ぎて、他の方のご迷惑にはならないようにお願いしますね」
 怖さなんて微塵も無い優しげな笑顔で、おばさんは娘に告げる。
「以後気をつけます……」
 それでも彼女が小さくなって謝っているのは、母親の偉大さを誰より分かっているからだろう。怯えているのではなく、恐縮しているのだ。
 笑顔で去っていくおばさんを見送ってから、私は綺麗になった席に座りなおした。
「現状は分かったけど。つまり何、どつき漫才してたら愛情が目覚めた訳? まさか、SとかMとか言うアブノーマルな関係だったり……」
「しません! ……進路のこととか、絵のこととか、悩んでたじゃない」
「ああ、あの相談してくれなかったやつね」
 私が意地悪く言うと、痛いところを突かれたらしく、竹内は表情を固くした。いじけたように言う。
「そんな事言ったって。私はこんな性格だし……先生にだって、最初から相談したわけじゃないけど、それとなく支えてくれたりして。何とかなったし、絵も上手く描けたし……」
「心のスキマお埋めします、ってやつね」
「なんか嫌な言い方だな、おい」
 先生が私の言い分に、不満そうにしている。
「結果的に間違っちゃいないが、告白したのはコイツの方からでだな」
「そこがまた、情けないというか何というか……」
「どういう意味だ」
「告白、即オッケー。つまり、その気があったってことでしょ。それで、告白されるの待ってたわけですか」
「俺は紳士なんだよ。レディファーストってやつだ」
「……ホントにいいの、こんなんで。苦労しそうな気がするけど」
 私が呆れて言うと、竹内も頭が痛そうにしていた。
「いくらか慣れたわ。気分が乗れば、これはこれで楽しいとも思うし」
「惚れた弱み、ってとこね」
「まあ、ね……。関係改善は徐々に、計画的にというところで」
 惚れたからには惚れさせる、という決意が漲っている竹内は、しかし全然分かってないなと私は思う。昔からそうだけど、自分のことにはとことんまで鈍感なのだった。
 あの面倒くさがりな上倉先生が、真面目に美術部の指導をしている時点で、どっちに惚れた弱みがあるのかは本人以外には明白だと思うんだけど。
 始める前から、彼女の計画は良い意味で破綻していた。
「それじゃ、見せ付けられても惨めだし、今日のところはそろそろ帰るわ」
「え? 上がっていかないの?」
「彼氏を帰して私とお喋り、なんてこっちが気を使うわよ。このまま三人で仲良くなんてのも、何だか可哀相なのが一人生まれるだけだし」
「……気にしないでいいのに」
「ま、埋め合わせはまた後日ってことで」
 残りのコーヒーを一気に飲み干すと、私は席を立った。
「私もさっさと彼氏でも作るわ。そしたらダブルデートでもすればいいんだし」
「それは、もちろんいいけど。……って、また別れたの?」
「だいぶ前よ。その話もまあ、次の機会ってことで。じゃあ、お幸せに」
 そう言い残して、私は店を出た。

 上倉先生は、確かに色々と悩みを聞いたりして、生徒達の相談相手を務めたりしている人だった。竹内もそんな生徒の一人だったわけだけど、私もやっぱりそうだった。
 受験を控えて、こんな私にも人並みに悩みがあったりして。その頃、ちょうど彼氏も居なかったし。少し、良い人だなと思ったりもして。
 そうは言っても教師と生徒、私にはそれ以上に踏み込む度胸も勢いも無かった。ちょっとした憧れのまま、そんな気持ちは忘れちゃってたのに。先生と竹内が付き合ってるって聞くと、私の中で今更のように複雑な感情が芽生えた。当時はそれなりに本気だったのかな、とも思う。
 かといって、どうこうしようという気持ちは無い。二人は凸凹って感じだけど、逆に補い合う関係としては丁度いいのだろう。竹内は真面目だけど、そのせいで溜め込む性格してるし、きっとああいうのが助けにもなる。親友として、元生徒として、素直に祝福したい。
「ま、言われっぱなしも癪だし。先生よりずっとイイ男見つけて、見せ付けてやるわ!」
 青空の下、訳の分からない対抗意識を燃やしながら――そういえばお昼がまだだと思い出した私は、駅前へと向かうのだった。






























目次へ戻る


テーマ:二次創作 - ジャンル:小説・文学

  1. 2007/04/22(日) 03:25:34|
  2. 短編

メニュー

無料レンタルサーバー

まったり空間
↑↓気軽に押してね♪

FC2Blog Ranking

プロフィール

 管理者:マク
 ご意見・ご要望・ご感想・リンク希望等は拍手か以下のメールフォームにお願いします。

 また、投稿作品を掲載して欲しいという場合にも、こちらのメールフォームにて受け付けます。投稿作品の感想は、各作品のコメント欄を開放しているので、そちらで受け付けます。

名前:
メール:
件名:
本文:

 拍手で長文を送りたい場合はこちらでも可。
 設定で無しに出来ないためこうなっていますが、メールアドレスが描きたくない場合は以下のアドレスを入力して送ってください。
 仮入力アドレス:teki@tou.de

カテゴリー

FC2投票

攻略するとSSが生まれるかも知れない。

無料アクセス解析

二次創作サイト更新情報



リンク

このブログをリンクに追加する

ブログ内検索

RSSリンクの表示